【ソーバーキュリアスとは】お酒やめたいあなたへ。看護学生から提案

①最近お酒の量が増え、コントロール出来なくなった人
②お酒やめたい、減らしたい、休肝日を作りたい人
③家族から自分の飲酒に苦情が出ている人

 

 

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お酒が好きなら一生飲もう。

一生飲むためにはどうしたらいいの?

アルコール依存症になったら、もうお酒は一生飲めません。お酒が好きなアナタ、自分とお酒をコントロールしながら、一生お酒を飲める幸せな人生をつかみましょう。

注意・今回の記事は、もうアルコール依存症になってしまった方向けではありません。お酒は飲みたいけど、コントロールしたい人向けです。
 
私の話です。乳児院を退職したからでしょうか。夜にお酒を飲む日が増えました。

 

「次の日への心配がなくなった」

 

これが大きかったですね。早番のときは朝5時起床ですし、長時間労働の日は24時間働いてましたからね。

私は職場の子供たちのエネルギーと向き合うのに、体にお酒が残っていたら無理でした。自分の体調管理は絶対で、宿直者が途中で帰ったら大事件です。

今までの自分お疲れさま!ちょっとだけお酒飲んじゃおうかな

双子たちの学校がコロナウイルスの影響で長期休みだったこともあり、すっかり気が緩んでいました。その頃の通常の酒量です。

  1. いつ・飲むのは夜19時前後
  2. 場所・家
  3. 誰と・ダンナさんと飲むか自分1人
  4. 何を・ビール、たまに追加でワイン。まれに焼酎も
  5. どれくらい・ビール500ml、(たまにワイン100〜200ml。)
  6. 頻度・1週間に5日間くらいか、ほぼ毎日

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お酒やめたい

 看護学校がオンライン授業になり、そこからGWの連休。外に出るのはダンナさんのみで、私と子供たちは家でのんびり(ダラダラ)
休みが4日以上連続であるなんて、何年ぶりのことでしょうか。私は毎晩のように「ちょっと飲んじゃお。」を繰り返していました。

あれ?酒量が増えている

 連休が終わり、ある日のことです。あれ?以前は一缶飲むのが精一杯だったのに、楽々飲み終わってる。そしてまだ飲み足りない…。いいや、飲んじゃえ。
 飲み足りないというか、以前の量では酔わなくなってきたんです。あの酔ったときのフワフワ感や眠気を求めて、酒量が増えていきました。
これは後々文献で「耐性が出来て酔いにくくなってる」状態だったと解ります。
俗に言う、「飲み続けたら強くなった」ということです。

夕方になるとお酒を飲みたくなってくる

 酒量は増えても自分の肝臓は変わりません。ある飲み過ぎた翌日。全然授業が頭に入ってきませんでした。常時気分が悪く水分を多く摂取しながら「もう今日は飲まない!」と心に誓い…。しかし、その日の夕方、「お酒飲もうかな。」と思った自分がいたのです。恐怖心が湧きました。その時の体調です。

  1. 朝、起きられない。でも熟睡感はない。
  2. 頭が痛く吐き気がする。
  3. 食欲がない。
  4. お腹の調子が悪い。
  5. 人の話が頭に入らない。理解出来ていない。

ネットで見られるおすすめ文献・資料

[blogcard url="https://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_alcohol.html"]

[blogcard url="https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol"]

 いろいろ読みましたが、おすすめは主に厚生労働省からの情報です。「アルコール依存症」を意識して検索しました。アルコール依存症とその家族の方と会った事があり、その思い出が強かったからです。特に印象的だったのが、女性に関する記事です。

[blogcard url="https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-04-003.html"]

  1. 女性の方がアルコールの代謝能力が男性の3/4程度しかない
  2. 女性の方がアルコール依存症や肝硬変のリスクが高く、早期になる
  3. 「依存症」の手前のグレーゾーンとして「プレアルコホリズム」という概念がある
  4. うつ病睡眠障害など他の精神障害との相互性が強い

    解ってはいたんです。でも、いざ資料として叩きつけられるとショックが大きかったですね。「私、プレアルコホリズムやん」って思いましたよ。余談ですが、いま団塊世代の定年退職者たちからアルコール依存症が増えているそうです。開放感なのか、喪失感なのか…。

     解ってはいたんです。でも、いざ資料として叩きつけられるとショックが大きかったですね。「私、プレアルコホリズムやん」って思いましたよ。
     余談ですが、いま団塊世代の定年退職者たちからアルコール依存症が増えているそうです。開放感なのか、喪失感なのか…。

    プレアルコホリズムという概念とは

     「プレアルコホリック」とも言います。そちらの方が解りやすいかも。
    プレアルコホリズムとは、お酒が体に入らない時の離脱症状も連続飲酒も経験していない時に、そう診断されます。

    1. 離脱症状 イライラや神経過敏、不眠、頭痛・吐き気、下痢、手の震え、発汗、頻脈・動悸など
    2. 連続飲酒
      最初は「飲む量・飲む時間のコントロールができない」ことから始まり、だんだんと連続飲酒になります。連続飲酒とは、常にアルコールを体の中に維持しておくために、数時間おきにアルコールを飲み続ける状態です。

    「多量飲酒の定義」
    1日平均60gを超える飲酒=60gは、酒に含まれる純アルコール量。
    ビール(5%)1500ml
    日本酒(15%)540ml
    焼酎(25度) 300ml
    ワイン(12%)600ml
    (それぞれ上限です。ビール飲んだあと、次に日本酒いかないでね!)

     夜だけでこれだけ飲もうと思うと多量ですが、日中から飲み続けていたら意外と到達出来るかも?頑張って継続して毎日この量を飲むと、確実に依存症になり体を壊す事が出来ます。
     厚生労働省は「健康日本21」の中で、「節度ある適度な飲酒」の定義を「1日平均20g程度の飲酒」としています。
    先ほど紹介した多量飲酒の1/3が目安。
    ビールだったら500ml、日本酒180ml、焼酎100ml、ワイン200ml
    女性はさらに少なく男性の1/2~2/3程度です
    (少しおまけしてもビールは350mlまで…)

    画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 18672-576x1024.jpgお酒をやめる方法

    ①入院・外来治療による解毒治療
    ②リハビリ療法
    ③退院後のアフターケア

    この治療の中で症状に応じた、抗酒薬を使います。
    退院後のアフターケアの中で、「自助グループ(断酒会)」などがあります。

    この資料を見た時「うーん。ハードルが高いなあ。」と思いました。
    病院に行って抗酒薬をもらう前の段階で、お酒を控える方法はないかしら。
    次に検索したのが「自助グループ(断酒会)」海外ドラマとかで輪になってお話しするイメージがあります。でもここでの壁が、女性だと入りにくいな〜と言うことです。
    それにしても「人に話す」だけで断酒が続くのが不思議。
    そこで私は自分で自助グループに代替するものを考えました
    効果があった方法を箇条書きします。

    ①LINEで飲みたい気持ちを友達に話した
    ②飲酒量を減らすのではなく、飲まない
    ③炭酸飲料ではなく、お湯を飲んだ
    ④夜は早めに歯を磨いて早めに布団に入った

    ①は、自分で作った擬似自助グループです。“ヨゴレ”な部分も話せる友達にラインしました。陰と陽で言えば、陰を話せる人です。率直に、「最近飲む量が増えて自分が怖い」と打ち明けました。
    その友達が「飲みたくなったらラインせよ」と言ってくれたので、毎日「飲みたい」とラインしてました。

     そのような人がいない方は、Twitterで「#お酒やめたい」でググると同志がいっぱいです。自分からの発信ではなくツイートしてる人に返信(リプライ)すると励ましあう良い関係が生まれます。不思議なことに「#お酒やめたい」だと人が少ないから注意。

    ②は、酒量が増えてきた方はあるあるで、「少し飲む」で終わらせられないのです。飲み始めると誘惑に勝てず…翌日自己嫌悪ですものね。
    私は「飲まない」方がラクでした。そう思っていたら、厚生省の資料にもそう書いてありました(笑)

    ③これは、今まで断酒に挑戦していた時に炭酸水を飲んでいたのですが、なくなると「欲しい時にない」状態になります。そしてなぜかまた冷蔵庫にお酒が…。炭酸水では自分はダメかもと思っていました。今回はお湯を飲んだら、ホッとして落ち着きました。焼酎のお湯割りのような擬似体験も。

    ④これは「早く寝よう(笑)」と友達に言われた事がきっかけでした。スッと「そうだね。」と自分に落ち。布団に入ってしまえば、面倒くさがりで、わざわざ起きてお酒を取りに行かないのでラクになりました。寝酒の習慣はありませんでした。

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    まとめ・ソーバーキュリアスとは

    [box class="box14"]お酒をやめて良かったこと
    ①自己信頼感の回復
    ②夜の時間を有効に使えるようになった
    ③家にあるお酒の残量を気にしなくて済む
    ④スーパーの帰りに重い物を持たなくて済む
    ⑤家計も助かる
    ⑥ダンナさんもお酒を控えるようになった
    ⑦私のような人をソーバーキュリアスというらしい。かっこいい[/box]

    私はお酒が好きです。いろいろな国のお酒を飲んでみたいし、楽しく一生飲みたい。そのためには自分の体に害なく&コントロールしながらお酒と付き合うことが必要でした。
     先ほどお話しした方法を実践しましたが、最初の2日間は辛かったです。
    ダイエット経験者なら解ると思いますが、意識すると食べたくなるあの感じ?でも、1日目で辛かった自分にもショックでした。
     コントロール成功の今は、解放感を感じてホッとしています。 

     今回のチャレンジで得た知識をさらにみなさんに共有しますね。

    「ソーバーキュリアス」とは?
    「Sober Curious」米国からの言葉。
    「sober」の意味は、「地味な、しらふの、酒を飲んでいない」
    「curious」の意味は、「物を知りたがる、好奇心の強い」
    お酒が飲めないわけではなく、自分の身体や精神の健康を考えて、あえて飲酒をしないスタイルを選んでいる人のこと。日本でも増えているそうです。
    「断酒中」だと悲しいですが、「ソーバーキュリアス」と思うだけで、途端にハッピーな印象に。脳に良さそうです。(会話中に言ったら嫌われそうですが笑)

    イネイブリング」依存者の家族などが多い。依存者をフォローしてしまうことでかえって依存症の回復を遅らせてしまうことで、例えば迷惑をかけた人に依存者に代わって謝罪したりお金を払ったりすることですね。

    イネイブラー」イネイブリングをする人のことです。共依存者もイネイブラーです。

    共依存」依存者に自分の存在価値を見いだしています。依存者が断酒を成功させようとすると、お酒を差し出して元の依存者に戻したりします。

    たまに飲んでも大酒しない」飲む回数を減らしても、たまに飲む日に大量に飲むと、かえって体には悪影響を及ぼしたり依存を進行させます。

    今回の記事を書きながら「自分は仕事を辞めて、学校もオンラインになって、家でのんびりしてるから断酒出来たのかも。」と何度も思いました。
     毎日仕事や人間関係にストレスを抱えている人には、私の提案した方法は生ぬるく感じたかもしれません。
     でも、私はみなさんがお酒だけでストレス解消をする事が心配です。ぜひお酒プラスの何かを加えて欲しい。原因からの脱出、心療科に行くなどです。

    これからもお互いに励まし合って、お酒と良い関係を築きましょう!