『はじめに』『序章』『①換気と保温』編。 ナイチンゲール「看護覚え書」をイラスト付きで要約。コロナウイルスに対する換気は?

ナイチンゲールさんの「看護覚え書」

 コロナウイルスの影響で学校が休校になってしまいました。
大量の課題も出され、それをちょこちょことこなす日々です。
外出を控えなければいけないということですが、家に居るのは好きだし、苦痛ではないですね。
 家では、ナイチンゲールの「看護覚え書」という本を読んでいます。
1860年の本ですが、現在2020年、160年経ちコロナウイルスに怯える今でも、参考になるものがあります。ナイチンゲールすごいですね!

せっかくだからイラスト付きで解りやすく要約することに挑戦してみました!

今回の目的です。
ナイチンゲールの「看護覚え書」、ざっくりで良いから早く読みたい。
・懐かしいけど内容忘れました。
という人に、有益になることを目指して書きます。

 

ちなみに「看護覚え書」を読んでいるうちに、描きたくなったものがあります。
あの名著「原作 水木杏子 絵 いがらしゆみこ」の「キャンディキャンディ」
読みたくなり、読んだら次は描きたくなって描いてみました。

 

 

f:id:takecoco2004:20210322145511p:plain

ラニーさん。きちんとした人でしたね。

キャンディはもっと髪が躍動感あるのだけど描けませんでした。
あと、目も難しいです!
この先輩看護師の名前はフラニーでした♡

「はじめに」

さて、そろそろ今日のメインテーマ「看護覚え書」に行きましょう。

 

 

f:id:takecoco2004:20210322145914p:plain

本当にざっくりです。

f:id:takecoco2004:20210322150031p:plain書き起こします。

「はじめに Preface」
 私は、この覚え書で看護を教えようと思っていない。
考え方のヒントを与えたいだけ。
なぜならほとんどすべての女性が一生のうち何回かは子供や病人や誰かの健康の責任を負うから。女性は誰もが看護師なのである。

「序章 Introductory Chapter」
 すべての病気の性質は回復過程である。
病気の症状や苦痛は、実はその病気の症状ではない。
それは病気じゃなくて看護のせい。
今まで看護って薬を飲ませたり湿布をしたりだと思われている。

でも、看護とは。
①新鮮な空気
②陽光
③暖かさ
④清潔さ
⑤静かさ
…と、食事を適切に与えること。

このようなことすべて、<患者の生命力の消耗を最小にするように整えること>である。
良い看護が看護の法則となり、看護の法則とは(イコール)健康の法則である。
じつは、看護の法則と健康の法則、この2つは一緒である。

病人にも健康な人にも共通に働いている。
健康な人があまり影響を受けないだけ。

「私は医者じゃないからできなーい」という母親たちよ、
赤ちゃんの寿命は衛生状態の鋭敏な判断テストである。
赤ちゃんの死亡率の高さは「家庭衛生」の欠陥なのである。

 

ここまで書きました。

 女性と限定して書いてあるところに時代を感じますが、でも、160年経った現代日本社会、どこまで「女性だから」「母親だから」から抜け出せているかと思えば、そんなに背負わされるものは変わっていない気がしますね。

f:id:takecoco2004:20210322150748p:plain

換気は何よりも大事だそうです。

書きで書いてあることを書き起こしますね。

「①換気と保温 Ventilation and Warming」

良い看護を行うための基準。
何よりも大事で、最初にして最後のことで、これさえすれば他のことは全て放って置いていいくらい大事なことは。
〈患者が呼吸する空気を、患者の体を冷やすことなく屋外の空気と同じ清浄さに保つこと〉である。

しかし、病室の換気をマメに行っていたとしても、その空気がどこから流れて来るかまで考えてる?
空気は必ず屋外から、1番新鮮な空気の入る窓を通して採り入れること。
ドアを開ける換気では、入ってくる空気は有害な空気かもしれない。
窓は開けるもの。
ドアは、閉めるもの。
夜の換気はおすすめ。昼より空気がキレイだから。

窓は上部を開けること。1〜2インチ(2.5〜5㎝)くらいで良い。
窓の下部を開けると危険。冷え込むから。
窓とドアを同時に開けて、患者を吹き抜けの風に当ててはならない。
ドアを開けるなら窓を閉めること。

 

f:id:takecoco2004:20210322151146p:plain

湯たんぽに熱湯は使わないそうです。

 個人の家でも施設でもよくあるが、使わない部屋を締め切っている。
このような部屋の空気は汚れきっている。
使わずに閉め切っていた病室を再び利用する時に、短時間だけ換気して「これでOK」と言う看護者は狂っている。
 
 室内の空気を外気と同じ清浄さに保つと言っても、部屋の温度まで外気と同じに冷さなくて良い。
「寒気」と「換気」の混同をしてはいけない。
火を焚きながら(暖房を付けながら)の換気が安全。
患者に掛け物と湯たんぽを使いながらの換気も良い。
湯たんぽには熱湯を注がず、心地よい程度の温度にする。

 患者を保温する方法で最悪なのは、部屋を密閉し、
病人の呼吸熱と体温に頼る方法である。

 学校、工場、寮なども環境を整え換気しないと、労働者の健康は保たれない。
雇用主にとって、これらに配慮した方が結局は経済的である。

 

f:id:takecoco2004:20210322153218p:plain

病気のオムツの子供の排便交換の時の空気でやられてしまうママは多いと思います

患者の排泄物は、
患者から出てくる物の中では最も有害である。
フタがない室内用便器が使用後に患者のベッドの下に置きっぱなし…などは絶対ないように。
フタ付きの便器を使い、使用後はすぐ室外に持っていき洗うこと。

 

f:id:takecoco2004:20210322204619p:plain

この本がナイチンゲールの「看護覚え書」です。

まとめコロナウイルスに対する換気は?

 けっこう、160年前のナイチンゲールが述べていることを現代の私が知らなかったりします。
 換気といえば、バーンと開けて部屋は冷え冷え…なんてことがよくありました。
 

さてさて、コロナウイルス感染の危険のもと、緊急事態宣言〜不要不急の外出は控えるように言われている私たちの換気方法です。

「もし家族に感染の疑いがある人がいる場合」

①感染者と他の同居人の部屋を分ける。
②ドアを閉め切って仕切る。
③感染者の部屋を1時間1回、5〜10分程度窓を開ける
④共用スペースに感染者が立ち入った時は、その後に換気。

by 東京都健康安全研究センタ
だそうです。

 私も家の中にこもりきりで動かないので、寒い〜なんてついつい部屋を閉め切ってしまいがちでしたが、こまめに窓を開けて換気するようになりました!
なかなか気持ちよく過ごせます。
おすすめですよ!

ところでところで、「看護覚え書」はこの続きからが本番で、1 〜 16 まであります・・・。

 出来ればキャンディも参加させながらイラスト付きで全部描きたいですけどね。果たして私に出来るかどうか…頑張ります。

 今回は、実際読んでみるとスッと読めるわけではない「看護覚え書」をシンプルに解りやすく書くことに挑戦してみました!

シンプル過ぎてかえって解りにくくなったかもしれませんが、そこはごめんなさいね。